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HOMEICT戦略 ≫ Windows10移行計画 (2016.2.28)

目次

  • Windowsサポート ライフサイクル
  • Windows10移行スケジュール
  • 業務システムのWindows10対応
  • Windows7ダウングレードPC調達
  • 業務システムの例外対応
  • Windows10サポート ライフサイクル 懸案事項

Windows7/8.1サポート期間短縮

2016.1.15(現地時間)、米マイクロソフトは「Windows7/8.1」のサポートポリシーの変更を発表した。 それは、「米インテルの第6世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake) を搭載したデバイスで使用される、 "Windows7"及び"Windows8.1"のサポートを2017.7.17で終了する」というものだ。 また、第7世代以降のCoreプロセッサ(Kaby Lake,Cannonlake等) 搭載デバイスは、"Windows10"のみがサポート対象となる。 "Windows7"は、現在メインストリームサポートフェーズが終了し、2020.1.14までの延長サポートフェーズにある。 "Windows8.1"も、2023.1.10まで延長サポートが提供される ...はずだった。


ITmedia PC-User Windowsフロントライン
"次世代プロセッサはWindows10のみ対応、SkylakeのWindows7/8.1サポート終了は2017.7という衝撃"

ITmediaニュース "Windows 7/8サポート、Skylake搭載端末の場合は2017年7月17日までに"

ITproニュース "Skylake搭載PCでのWin7/8.1サポートは17年7月まで、MS発表"


2017.7.18以降、新規で調達するPCは、Windows7へダウングレードして利用する事も難しくなりそうだ。 2020.1までたっぷり時間はあると悠長に構えていたが、状況の急変を受けて、Windows10環境への移行を前倒しすることにした。



Windowsサポート ライフサイクル

Windows7プレイントールモデルの販売終了(マイクロソフトからのOEM出荷終了)は、2016.10.31である。 これ以降は、在庫品以外は、ダウングレード権を行使したWindows7ダウングレード・キッティングPCの調達となるが、 それも2017.7.18以降は難しくなると考えられる。 (メーカによっては、大口ユーザ向けの個別対応があるようだが...)


Windowsサポートのライフサイクルをまとめてみた。(Windows8.1は除外している)

2017.夏以降、Windows7パソコンが故障してしまい修理も難しくなった時、はたしてWindows7パソコンの調達は可能なのだろうか...



Windows10移行スケジュール

Windows7パソコンの調達可能な時期と、各業務システムの対応可能時期を考慮し、 Windows10へのバージョンアップをスケジューリングしてみる。

  • 現在稼働中の社内PCに、最新Coreプロセッサ(第6世代)搭載PCはなかった。(幸いにも...)
  • 業務システムの対応は、2017.7までに完了させる。(例外対応の業務システムあり。後述)
  • FY2017/1stQまでに、2017年度買替予定PCを、Windows7ダウングレードPCで一括購入する。 (第5世代以前のCoreプロセッサ搭載モデル) ※このタイミングは、予算の都合上、各企業/団体の会計年度によるだろう
  • 2018年度以降の買替PCは、Windows10モデルとする。
  • 既存のWindows7-PCは、2019年末までにWindows10へアップグレードする。(別途スケジューリング)


業務システムのWindows10対応

利用者数(下表中の「台数」列)の多い業務システムについては、PC買替時期のコントロールが難しい為、2017.7までに対応する。

    但し以下の業務システムについては、個別に例外対応する。(詳細後述)
  • C業務システム(ERP)、手形発行/管理システム、自動倉庫管理システム、GHSラベル発行/管理システム
No.業務/APLPlatform補足対応内容台数費用
1 A業務ERP Windows7クラサババージョンアップ(ライセンス購入) 82台 n,nnn
2 B業務ERP IE11 オンプレIE11(Windows10)での動作検証 146台 0
3 C業務ERP Windows7クラサバWindows10対応改修 24台(n,nnn)
4 D業務ERP IE11 オンプレIE11(Windows10)での動作検証 多数 0
5 手形発行 Windows7S.Alone バージョンアップ(ライセンス購入)
※Windows10バージョン未リリース
1台 (調査中)
6 経費精算 IE11他 SaaS 対応不要 全台 0
7 人給考課 IE11 SaaS 対応不要 全台 0
8 グループウェアChrome他SaaS 対応不要 全台 0
9 SFA/CRM IE11他 オンプレバージョンアップ(ライセンス購入) 全台 nnn
10各種社内手続WFIE11他 オンプレバージョンアップ(ライセンス購入) 全台
11BI/OLAP Windows7Client バージョンアップ(ライセンス購入)
ユーザ作成の定義情報が非互換
全てを再作成する必要あり
326台調査中
12配合SDS IE11他 オンプレIE11(Windows10)での動作検証 多数 0
13自動倉庫 Windows7S.Alone バージョンアップ(ライセンス購入)
カスタマイズ部分の改修
※Windows10バージョン未リリース
2台(n,nnn)
14GHSラベル Windows7S.Alone バージョンアップ(ライセンス購入)
カスタマイズ部分の改修
※Windows10バージョン未リリース
2台(n,nnn)
15帳票ツール IE11 オンプレIE11(Windows10)での動作検証 多数 0
16全文検索 IE11他 オンプレ対応不要 多数 0
17認証(AD) Windows7ClientWindows10での動作検証(非互換定義有)全台 0
18アンチウィルスWindows7Client バージョンアップ(保守内) 全台 0
19ソフト資産 Windows7Client バージョンアップ(ライセンス購入) 全台調査中
【費用合計】 ないしょ



Windows7ダウングレードPC調達

業務システムのWindows10対応完了時期までにリプレースの見込まれるPCについて、 事前にWindows7ダウングレードモデルを調達しておく。

  • 対象期間:保守期限が2017.9までのPC
  • 対象台数:nnn台
  • 概算費用:nn,nnn千円(@nnn千円×nnn台)


業務システムの例外対応

例外的な対応を行う業務システムに関して、個々に方針を決め、精査する。

C業務システム(ERP)

対応方針

サーバ・リプレースの時期までクライアントPCのOSがWindows7で継続使用できるように処置し、 サーバ・リプレース時に併せてクライアント側のWindows10対応も実施する。 処置としては、2019年度までの利用が難しい古いPCを、Windows7-PCが調達可能な2016.10.31までにリプレースする。

概算費用:n,nnn千円(@nnn千円×nn台)

補足説明

DB&APLサーバのOSが、"Windows Server 2008"なので、2020.1.14に延長サポートが終了する。2019.末までにサーバをリプレースして "Windows Server 2016"あたりに上げておく必要がある。 このクラサバシステムは、サーバ環境・クライアント環境ともに、".net Framework 4.5"を使用している。 現時点のWindows10(2015/7リリース版)でも、既に".net Framework 4.6"になっており、"Windows Server 2016"の頃となると ".net Framework"のバージョンはさらに上がっている事が予見される。 2017年度に".net Framework 4.6"対応を施しても、2019年度には再び".net Framework 4.7 ?" 対応が必要となってしまう。


手形発行/管理システム

対応方針

現在 紙の手形を 電子記録債権へと移行推進中につき、これの推移状況を見極めて、サポート終了期限までに対応する。 当システムはスタンドアローン*タイプのシステムなので、当システムが稼働するPCは1台のみで、現状の動作環境保持は 流動的に対応可能と判断した。

※スタンドアローンという用語は、システムが単独で機能するという意味で用いている。 本来の意味と比すると実際にはネットワークに接続され、財務会計システムと支払手形データを授受している。


自動倉庫管理システム

対応方針

当面は対応しない。当システムもスタンドアローンタイプだが、バックアップ機をスタンバイさせているので、 突発的な故障時でも業務を停滞させる事はない。当該ソフトウェアメーカの対応を待ち、それまではWindows7環境で凌ぐ。

※スタンドアローンタイプに分類しているが、実際には生産管理や販売管理システムとの、 マスタ情報や入出庫トランザクションデータのI/Fを持つ。


GHSラベル発行/管理システム

対応方針

上記システム同様に稼働用・バックアップ用の2台のPCを備えているが、いずれのPCも2019年度までの利用が難しい為、 Windows7-PCが調達可能な2016.10.31までにリプレースする。 ソフトウェアの対応は、メーカーサイドでの標準的な対応が済んだ後に実施する。

概算費用:nnn千円(@nnn千円×2台)

補足説明

当システムもスタンドアローンタイプだが、前述システム同様に他システムとのデータI/Fを持つ。

配合・SDS管理システムからマスタ情報、生産管理システムからロット№や発行枚数情報を受信している。



Windows10サポート ライフサイクル 懸案事項

マイクロソフト公式サイト Windowsライフサイクルのファクトシート

上記画像の最下段を見て欲しい。「Windows8」までは製品名だ。しかし、Windows10だけは製品名に「リリース時期」まで含まれている。 このことから、下表のように想像出来る。

クライアント オペレーティング システム最新の更新プログラム
または サービスパック
メインストリーム
サポート終了
延長
サポート終了
Windows 7Service Pack12015.1.13 2020.1.14
Windows 8Windows 8.1 2018.1.9 2023.1.10
Windows 10、2015.7リリース (Threshold)なし (→TH2/2015.11)2020.10.132025.10.14
Windows 10、2016.6?リリース (Redstone)なし (→RS2/2016.12?)2021.夏? 2026.夏?
Windows 10、2017.夏?リリース (XXXXX) なし (→XX2/2017.冬?)2022.夏? 2027.夏?

これまでの3年サイクルでの新版リリースに対して、Windows10からは1年間隔での大型アップデートとなりそうだ。 この時に、旧バージョンとの様々な非互換項目が出ると考えられる。更新が頻繁になり、今より酷くなるのかと思うと気が滅入る。


以下に参考情報を掲載する。

サポートライフサイクル関連情報

時期項目内容
2015.1.21 Windows10発表イベントでの公式コメント Windowsのメジャーバージョンアップでは、Windows10が最後となる。Windows XP,Vista,7,8 といったような形での バージョンアップは10で終わり、今後は"Windows as a Service"として、新しい機能を定期的に追加していく。
2015.7.17 ライセンス条項公開 マイクロソフトはWindows10でも、通常の10年間のサポートライフサイクルを継続する。Windows10がリリースされる 2015.7.29に5年間のメインストリームサポート期間がスタートし、延長サポート期間は2020~2025.10まで。
2015.7.29 Windows10リリース ―――
2016.1.16 米マイクロソフト副社長 公式投稿※1 Intelの第6世代Coreプロセッサ(開発コード名"Skylake")を搭載したデバイスで使用される”Windows7”および ”Windows8.1”のサポートを2017.7.17で終了
2017.7.18ダウングレード権行使 最新プロセッサでのサポートは、Windows最新バージョン(Windows10)のみ → Windows7 ダウングレードPCの調達不能?
※1) 米Microsoft Windows&デバイス部門担当 エグゼクティブ バイスプレジデント テリー・マイヤーソン氏の公式ブログ・エントリ 「Windows10 Embracing Silicon Innovation」 より

Intel Core Processor

世代 マイクロアーキテクチャ 製品化時期CPUブランド名
第1Nehalem(ネハレム) 2008~ Core i7,i5,i3,Pentium
第2Sandy Bridge(サンディブリッジ)2011.4~ Core i7,i5,i3,Pentium,Celeron
第3Ivy Bridge(アイビーブリッジ) 2012.4~ Core i7,i5,i3,Pentium,Celeron
第4Haswell(ハズウェル) 2013.6~ Core i7,i5,i3,Pentium,Celeron
第5Broadwell(ブロードウェル) 2014.9~ Core i7,i5,i3,Pentium,Celeron,Core M
第6Skylake(スカイレイク) 2015.8~ Core i7,i5,i3,Pentium,Celeron,Xeon E3,Core m7/m5/m3
第7Kaby Lake(カービーレイク) 2016.?~
第8Cannonlake(キャノンレイク) ?

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